自己紹介
- @hiragram
- iOSアプリエンジニア(2015~)
やってること
- Claudeをエンジニアリングチームのように育てることで、どこまで任せられるのか実験中
- 自分は「エンジニアリングのことはそんなにわからないプロダクトオーナー」として振る舞い、Claudeで作ったエンジニアチームと対話しながら開発を進める
- 題材は、夫婦で保育園の送迎担当の予定を調整するためのiOSアプリ
人間は仕様決めと動作確認とレビューしかしないという縛りで週末に作り始めた保育園送迎分担アプリ。Claudeのプラグイン作り込むほどいい感じになっていく pic.twitter.com/YC5K8L8wGI
— hiragram/ひらり (@hiragram) December 14, 2025
ios-team プラグイン
MCPサーバー
Xcodeプロジェクトとシミュレータを直接操作するための2つのMCPサーバーを提供しています。
pbxproj-mcp (自作)
https://github.com/hiragram/pbxproj-mcp
Xcodeプロジェクト(.xcodeproj)の構造とビルド設定を操作するサーバーです。
- ターゲットの追加・削除
- Swift Packageの依存関係管理
- ビルド設定の取得・更新
- スキームの作成・編集
- ビルドフェーズの管理
iossim-mcp (自作)
https://github.com/hiragram/iossim-mcp
iOSシミュレータを制御し、アプリの動作確認を自動化するサーバーです。
- シミュレータの起動・シャットダウン
- アプリのインストール・起動・終了
- スクリーンショットの取得
- UI操作(タップ、スワイプ、テキスト入力、長押しなど)
- UI要素のプロパティ取得
スキル
開発の各フェーズで活用できる6つの専門スキルを用意しています。
design-system
カラーパレット、タイポグラフィ、スペーシングなどをSwiftコードとして生成します。複数テーマの切り替えに対応し、アプリ全体で一貫したデザインを維持できます。
アプリの概要や世界観をざっくり説明すると、「スタンダード」「保守的」「大胆」と、それぞれのより色味を前に出したバージョンの合わせて6パターンを作って見せてくれるClaude Skillを作った。 pic.twitter.com/YubOExEgwq
— hiragram/ひらり (@hiragram) December 7, 2025
ui-mock-builder
SwiftUIのView実装を支援するスキルです。`#Preview`マクロを活用し、複数の状態バリエーションをプレビュー可能な形で生成します。既存の共通コンポーネントを活用しながら効率的にUIを構築できます。
スキル/カスタムコマンド/サブエージェントをいろいろ充実させた結果「夫婦で保育園の送迎担当を調整するための、送りと迎えの可否について1週間分入力して送信する画面を作ってください」という指示だけでこれが出せるようになった pic.twitter.com/DUxIm9zObx
— hiragram/ひらり (@hiragram) December 2, 2025
screen-architecture
Reduxパターンに基づくiOS画面の状態管理設計を支援します。Single Root State、Reducer、Storeの3層構造により、堅牢でテスト可能な実装を実現します。
build-settings-validator
Xcodeプロジェクトのビルド設定を推奨設定と比較し、問題を検出・修正します。Swift 6対応、警告設定、セキュリティ設定などを検証できます。
project-architecture
プロジェクト全体のアーキテクチャ設計を支援します。モジュール分割、ターゲット追加、依存関係の整理など、スケーラブルな構成を実現します。
Claudeに自由にガチャガチャやらせてたら署名周りでビルド通らなくなっちゃって自分でもよくわかんなくて困ってたんだけど、新しく作って構成ちょっと寄せた空のXcodeプロジェクトを持っててそれと色々見比べて原因探すskillを作ったら即解決してくれた pic.twitter.com/kAYARYzQqS
— hiragram/ひらり (@hiragram) December 20, 2025
localization
String Catalog(.xcstrings)を使った型安全なローカライズ実装を支援します。Xcode 26のシンボル生成機能をフル活用し、ハードコードされた文字列を排除します。
コマンド
よく使うワークフローを簡単に実行できる3つのコマンドを提供しています。
/prototype
SwiftUIプレビュー付きのプロトタイプを素早く生成します。既存コードに依存しない単体動作するコードを出力し、アイデアの検証を高速化します。
/implement
プロジェクトのアーキテクチャに従った本番品質の実装を行います。screen-architectureスキルで定義されたルールに基づき、一貫性のあるコードを生成します。
/propose
実装からPR作成までを一括で実行します。ビルド確認、テスト実行、コミット、プッシュ、プルリクエスト作成、CI監視までを自動化します。
エージェント
専門的なタスクを担当する2つのエージェントを搭載しています。
ios-feature-developer
iOS機能開発の専門エージェントです(Opus 4.5)。Swift/SwiftUIの最新機能、Combine、Core Data、Clean Architectureなど幅広い技術に対応します。新機能実装、既存機能修正、バグ修正などを担当します。
ios-screenshot-analyzer
シミュレータのスクリーンショットを視覚分析するエージェントです(Sonnet)。UI要素の値、色、レイアウト、コンポーネント状態などを検証し、実装が仕様通りかを確認します。
ワークフロー例
プロトタイプから本番化まで
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/prototype ログイン画面でSwiftUIプレビュー付きプロトタイプを生成 - シミュレータで確認し、ios-screenshot-analyzerで視覚検証
/implement ログイン画面でReduxパターンに基づく本番実装/proposeでコミット・プッシュ・PR作成を自動化
新規プロジェクト立ち上げ
- build-settings-validatorでビルド設定を検証・最適化
- design-systemでデザインシステムを構築
- project-architectureでモジュール構成を設計
- localizationでローカライズ基盤を整備
特徴
- 統合的設計 - MCPサーバー、スキル、コマンド、エージェントがシームレスに連携
- 本番対応 - プロトタイプから本番化まで一貫したワークフロー
- アーキテクチャ志向 - Reduxパターンによる堅牢な状態管理
- 開発効率化 - ビルド、コミット、PR作成まで自動化
- 品質担保 - ビルド設定、デザイン、ローカライズの検証機能
このプラグインを使うことで、iOSチーム全体で一貫性のある高品質なアプリ開発が可能になります。